どうも、おはようございます。
本日は頭のおかしいみなさんにさらに狂ってもらうための映画をご紹介したいと思います。どれもわりと有名な作品ですが、この組み合わせは飛びます。では、まずその組み合わせを発表しましょう!
それは、、、、、、、、
1、パプリカ
2、テネット
3、僕は明日、昨日の君とデートする。
4、インセプション
というラインナップになっております。これを見れば、時空が歪んで軽く現実で生きている感覚が薄くなります。
1、パプリカ
パプリカは筒井康隆原作の夢にまつわる映画です。夢と現実がものすごいスピードで入れ替わったり、夢が現実を侵食し始めたりするえげつない映画です。
筒井康隆は大学時代、フロイトの無意識に関する卒業論文を書いています。それは彼が高校生くらいの時に、フロイト全集を読破したことで精神分析について詳しくなったことも影響しているでしょう。ちなみに、フロイトとは精神分析学の大家で人の無意識、夢遊病、さらに夢分析というものを通してその人がどんなトラウマを抱えているのかということを研究した人物であります。彼が二十世紀に大きな影響を与えたのは心理学だけにとどまりません。映画批評や文学研究などでは彼の理論に基づいた批評方法が確立されるほどです。
そんな彼だからこそ書けたこの作品。本当に頭がおかしくなるのでまず一本目でもうパンチドランカー状態になりトリップしてもらえれば何よりの幸福です。また、今敏という監督が手がけており、イラストのタッチが絶妙に狂気を感じさせるのもポイントですよ!
2、TENET
そして、続く二本目がなんか去年流行ったけどなんかよくわからへん映画 NO.1のテネットです。
これはクリストファー・ノーランの作品であり時間感覚がぐちゃぐちゃになり、脳みそがミンチになります。なんかアクション派手で面白いねんけど、処理が追いつかない映画です。でも、トリップしたいみなさんはそのわからなさを徹底的に追求してください。わからないと音を上げることは許されません(ドS)
そうすることにより、頭がおかしくなります。離人症になる可能性があります。現実で失恋しても何も感じなくなってしまうかもしれません。上司に怒られても何も落ち込まなくなるかもしれません。そのおかげで、昇進してしまうかもしれません。
3、僕は明日、昨日の君とデートする
さらに、3番目にみる映画では再度時間感覚をぐちゃぐちゃにしてもらいます。
元仮面ライダーフォーゼで宇宙が降りてきがちな福士蒼汰と私がもう尊敬、いや崇拝してやまない小松菜奈様がW主演されているほっこり恋愛映画です。
京都が舞台となっており、日本一学生が多い街と言われている京都市に住む大学生は聖地巡りなどしていることでしょう。叡山電鉄と呼ばれる鉄道の沿線が主要なロケ地となっております。
こんなミーハー受けされそうな the 商業映画という匂いがぷんぷんする作品ですが、時間の展開は非常に複雑です。理系大学生なら容易なのですが、私文には無理でしょう。私文の皆さん、特に国公立落ちでない方は今すぐにでも微分積分を復習しましょう。そうすれば、この作品はたやすく理解できるかもしれません、、、
という冗談は置いといておきましょう。こんなことを言っていては学歴マニアの方達に怒られてしまいます。このブログを覗きにくる方達はこのジョークを理解してくださることを心より期待しております。
4、インセプション
いよいよ最後に来てしまいました。最後の大トリが、、、
インセプションです!!
これもクリストファー・ノーランの作品です。えーと、TENETと同じ監督の作品です。これはパプリカと同じようなものです。夢の世界が大きく関わってきます。しかし、パプリカと違うところは現実世界には夢が侵食してこないというところ。残念ですね、少し狂える機会が減ってしまいました。
それにしても、レオナルド・ディアプリオはかっこいいですね。もちろん、タイタニックに比べたら老けたかもしれませんが、それでも私の中では大スターですし、山口元メンバーとは比べ物にならないくらいかっこいい人です。
先ほど、夢の世界の話をしましたが、この作品の中では夢の世界が樹形図のように展開するため、これまた私文の人には難しいかもしれません(嘘です。)
しかし、ぼーっとしていると何がどうなっているのか混乱してしまう映画です。また、これの主題はいくつかあるのですが、どれもとても深いです。そのどれにも共通しているのはカタルシスです。一部の登場人物が持つ葛藤を浄化させるのです。これ以上語るとネタバレになってしまうので、あとはNETFLIXでお楽しみください。でも、人間はしょうもないことに執着してしまう生き物なんだな、それを背負って、おろしたくても下ろせなくて苦悩して生きていくんだなって考えさせられました。現実とは何なんでしょうか。私たちが生きているのは本当に現実なんでしょうか。実は現実ではなくてパラレルワールドの中の一人?それとも夢の中?
こんな風に気が触れていきます。なぜなら、今私がしっかりと現実を生きていると誰も証明できないからです。私が私であることは証明できるかもしれませんが、その私が唯一無二の私であることは立証できません。
さあ、言葉のあや、思考の坩堝にハマってきましたか?これで現実感覚を失えましたか?トリップできましたか??
まだ刺激が足りない方にはスピノザの『エチカ』とライプニッツの『モナドロジー』を読んでみてください。抽象的に考えると、上記の四作品との共通点が多々あります。思考がより深まり、世界が世界であるのかわけわからないことになることでしょう。しかし、そこまで辿り着くには粘り強く向き合っていただく必要があります。
そんな哲学になんか興味ないわ!という方には星新一の『地球から来た男』という作品を一読されることをお勧めします。
筒井康隆と星新一、小松左京の3人でSF御三家と言われる人だけあり、これも頭を掻き乱す立派な作品となっております。
夢と現実の違いとは何か。夢での快適な生活か、現実の快適な生活か。その二者択一を迫られた時、個人はどうするのでしょうか。そんなことが描かれております。
以上現実逃避したい人に送る映画、書物案内でした〜
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