『girls』:弱さを越えて

今日はHBO制作のgirlsっていうドラマについて書いていこうと思う。この物語の主役である彼女たちはすごいうまくいかない。

一応、コメディというというジャンルに設定されているが、この作品は人間の弱さとずるさを生々しく描く。というか、弱さゆえのずるさなのかもしれない。表裏一体のものなのかも。

私はこの作品で描かれる彼女たちの弱さを引き受けて試行錯誤する姿に感銘を受けた。

「GIRLS』は2012年から放映されたドラマで好評だったのでシーズン6まで放送されたそう。シーズン6まで放映されたので、だいぶ成長して結末を迎えるのかと思われる方もおられるかもしれない。しかし、そうとは言い難い。。。

しかし、時を経る中で試行錯誤を重ね、時に社会に合わせようとしたり、肩書を追求したり、つながりを求めたりして自己実現を図ろうとしている。ドラマの主役ともいえる彼女たち四人はそれぞれ全く違う行動をとる。それぞれ全く違うタイプ。でも、その根底には欲求不満や嫉妬が潜んでいる。

出演している俳優さんが美形であるため、華やかな青春ドラマのような展開を予想されるかもしれないが、そんなことはない。4人の中でパリピと言えるのは画像一番右のジェッサという人物だけ。それ以外の三人はどちらかというと真面目で大人しめ。

ハンナは自己中心的で幼少期から強迫症を患っているが、それを大人になって克服する。ただし、スイッチが入るとどうにもできないという感じで、基本的にヒモ体質。あと、甘えさせてくれる人を常に欲している。

一方、マーニーは強く自立した女性だが、自分の理想を非常に重視する傾向がある。その理想像には親の影があったりする。また、恋愛においても彼氏に完璧な彼氏像を求める。それゆえ、彼氏との喧嘩が絶えなかったり、常に不満を抱えていたりする。

ショシャンナは内気な女の子ですが、ひと癖ある。学歴などのステータスを何よりも重視。しかし、恋愛経験は豊富ではないため空回りする。そして、偏見が強いのが何よりの特徴で、こうすべきという考えを常に持っているので自分のいいと思う方向に人を巻き込もうとする。

最後に、ジェッサ。彼女は放浪癖を持っている。しかも、ハンナたちに何も言わずふらっと出かけて、ヌルッと帰ってくる。また、生まれた環境がなかなかハード。よく男遊びをしてる。

このような癖のある彼女たちが織りなす物語は退屈することがない。男関係で揉めたり、金銭的なトラブルだったり、たくさんの事件が起こる。だが、なぜか最後には大体丸く収まる。そこが彼女たちのすごいところだと思う。それぞれに対する思いやりがなくならない。腐れ縁みたいなものだろうか。

もちろん、例外も存在する。

だって、退屈することがないのだから。

自分はトラウマや問題に向き合いながら他人とも正面から向き合う彼女たちは本当に凄いと思う。自分なら逃げて自分の空間に閉じこもるかも知れない。彼女たちは超人だとすら感じる。現実を引き受けてそれを克服しようとしてる。

彼女たちに倣い、自分は内心ブルブル震えながらも時に虚勢を張ったり、心を開いたりしながら試行錯誤していこう。

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